
S-060 いかろすぅ
2年間の結晶
機体情報
- 出場(制作)年度
- 2000年
- 機体分類
- プロペラ機
- 大会記録
- 28.38m
- 大会順位
- 12位
機体データ
主翼 | 水平尾翼 | 垂直尾翼 | プロペラ | 機体重量 | 機体速度 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
翼面積 | 44.3 m² | 翼面積 | 2.7 m² | 翼面積 | 2.295 m² | 回転半径 | No Data | 塔載者重量(前部) | 60 kg | 設定機速 | No Data |
翼幅 | 34 m | 翼幅 | 3.6 m | 翼幅 | 2.7 m | 回転数 | No Data | 塔載者重量(後部) | 55 kg | ||
空力平均翼弦 | 1.297 m | モーメントアーム | 4.22 m | モーメントアーム | 5.16 m | 出力 | No Data | 機体重量 | 50 kg | ||
アスペクト比 | 26.1 | 静ボリューム比 | 0.21 | 静ボリューム比 | 0.009 | 使用翼型 | No Data | 全備重量 | 165 kg | ||
翼面荷重 | 3.84 kg/m² | 動ファクター比 | 0.67 | 動ファクター比 | 0.0016 | ||||||
使用翼型 | No Data | 使用翼型 | No Data | 使用翼型 | No Data | ||||||
取り付け角 | No Data | アスペクト比 | 4.8 | アスペクト比 | 3.18 | ||||||
捩じり下げ角 | No Data |
S-060 ”いかろすぅ.”は,S-050のコンセプトを引き継いだ2機目の2人乗り人力プロペラ機であり,2000年 第24回鳥人間コンテスト出場機体です.
金銭面の充実化と技術向上を目的に2年という設計&製作期間を設けて作り上げた汗と涙と努力の結晶です.
Total Coordinator

( S-060の設計者を紹介します.鳥コン後の本人のコメントもあります. )
Masaki Nomura
機械工学第二学科 2000年度卒業生
「大学生活で何をしてきましたか?」と聞かれれば,「4年間,飛行機作ってました!」と即答するほどT.B.T大好き人間. また,毎年±10kgの体重変動を理由に保健室に呼び出される経歴を持つ男でもある.
第24回鳥人間コンテスト後の本人コメント
ちょっとこれまでを振り返ってもいいかな?まずは「S-060」“いかろすぅ。”に関わった方々。本当にお疲れ様でした.S-060は、僕にとって様々の挑戦の歴史で,今や不出来の息子の様な,なんとも愛しい存在です.みんなも僕と同じような,もしくはそれ以上の思い入れがあると思います.こんな事を言うとみんなに「何,思い上がってんだ!」と怒られてしまいそうですが,僕的にはS-060に,そして何ともいい加減で頼りない僕に付き合ってくれて本当に「ありがとう」。これが今の正直な気持ちです.S-060は,みんなの様々な思いを詰めてプラットホームに立ちました.それは,S-060が良い機体である事の何よりの証明だと僕は思っています.人の強い気持ちが詰まれば詰まるほど,造られる物は良くなる.これが僕の持論だからです.(精神論的でイヤだと言う人もいると思いますが・・・)しかし一概に残念がる程,悪いものでもないと僕は思っています.なぜならば“二人乗り”というのは,そういう事なのでは?というか,何事も簡単にいく程,平坦な道ではない,と考えているからです.僕も結果に対して不満がない訳ではありませんが,改良の余地があるという事は,進歩の可能性があるという事です.S-050“にわとり”が二人乗りという方向性(可能性)を示した物であるならば,S-060,その方向に道を作った機体であると思っています.今後,みんながどの方向にいくかは,まだ誰にも解らないと思います.今度は一人乗りで長距離を確実に目指すかもしれないし,滑空で出るのもいい.もちろん二人乗りをより現実のものにしようと考える事も良いと思う.これから何をやるかはみなさんにお任せします.これからは君達のT.B.Tなのだから.
あと今年も出てくるであろう問題として,S-060が自分達の機体に思えないと考える方々に少々のメッセージを.特に一年生に多いかもしれないけれど当然と言えば当然かもしんない.入学してから数ヶ月関わっただけで自分の機体と思えというのが無理かもしれません.特に何かの理由で(バイトetc)で2~3週に1回ぐらいしか作業の出来なかった人達にとっては,琵琶湖もお祭りで終わってしまったかもしれません.でも逆にスチペ1枚でもいい,両面1枚でもいい,真剣になって造ったという自信があれば,それはもう“僕(私)の機体”と言ってもいいと私は考えています.もちろん,みんなで造った“みんなの機体”でもあるのだけれど,みんながみんなあれは俺の機体だという,自信を持って頂けるときっとT.B.Tはより一層良い団体になると思います.
何か良く解らなくなってきたね(笑).とにかくみなさん本当にお疲れ様でした.次のS-070の事もありますが,今はゆっくり体を休めましょう.では,また.
(2000年 8月 1日 火曜日 writen by 野村)
Pilots

( S-060塔載エンジンの紹介です.書類審査の時に使用したコメントを若干参照しました. )
Nobumitu Samukawa (写真右)
工学部 電子工学科 3年 (当時)
自他共に認めるT.B.Tのムードメーカー.パイロットに決定直後から禁煙し,最適な筋肉と技術と知識の探求を始めた姿に部員全員が目を丸くさせた男.
Atsushi Yoshihama (写真左)
工学部 電子工学科 2年 (当時)
筋肉隆々の肉体美と勢いのあるキャラクターである.その勢いで,部員全員を奮い立たせ活気を与える存在.