機体の写真

S-070 little WING

初の定常飛行に成功した機体

情報アイコン機体情報

出場(制作)年度
2001年
機体分類
プロペラ機
大会記録
36.64m
大会順位
13位

飛行機アイコン機体データ

主翼 水平尾翼 垂直尾翼 プロペラ 機体重量 機体速度
翼面積49.7 m²翼面積4.5 m²翼面積2.453 m²回転半径No Data塔載者重量(前部)55 kg設定機速No Data
翼幅34 m翼幅4.5 m翼幅2.6 m回転数No Data塔載者重量(後部)60 kg
空力平均翼弦1.605 mモーメントアーム4.5 mモーメントアーム5.75 m出力No Data機体重量50 kg
アスペクト比23.3 静ボリューム比0.262 静ボリューム比0.008 使用翼型No Data全備重量165 kg
翼面荷重3.32 kg/m²動ファクター比0.757 動ファクター比0.001
使用翼型No Data使用翼型No Data使用翼型No Data
取り付け角No Dataアスペクト比3.2 アスペクト比2.873
捩じり下げ角No Data

S-070″little WING”は,2001年度 第25回鳥人間コンテスト出場機体です.
初めて定常飛行を成功させた記念すべき機体であり,いろんな意味で泣かせられた機体でもありました.

The Source of Name

S-070の機体名が“little WING”となったきっかけを少し紹介したいと思います.

たまたま部室に持ってきた昔のLINDBERG BESTの1曲目「LITTLEWING」を聞いた時に,その歌詞に惚れてしまい,

「T.B.Tの為にある曲だ~!」 「機体名にしたい」と思いました.特に反対する部員もいなかったので,そのまま採用となりました.

それまでの他の候補は,「ペンちゃん」,「ちゃぼ」,「ぴよこ」,「ぺがろすぅ」でした.

惚れ込んだ歌詞を紹介したいと思います.

LITTLE WING
 ~Spirit of LINDBERG~  song by LINDBERG

きっかけは夢の中 大空飛んでいる 大きくなった時 翼広げ海を越えるよ 
誰もがみんな 口を揃えて 無駄な事だと 白い目で僕を見るけど 
小さな翼は びくともしない 夜の向こうにある 未来探すよ 
強い風の日も びくともしない 雲を突き抜けて 見た事のない世界目指す
  
  (以下,興味がある人は聞いてみてください.) 

Toral Coordinator

(s-070の設計者を紹介します。鳥コン後のコメントもあります。)

Yasushi Kera

工学部 機械工学第二学科 4年

部員達がよく言うKeraの表現方法.
「セクハラ支部長(→副委員長→委員長)」「無駄にデカイ」「無駄に長い」 
「コーヒーとタバコ」 「部室に住んでる人」 ・・・・・
「第一印象は,恐い人」とよく言われるけど,そんなに恐くないと思うので,見掛けたら遊んでやって下さい.

第25回鳥人間コンテスト後のコメント

S-070 “littleWING”では,皆さん大変お疲れ様でした.僕にとってS-070のネジ1個からエポの硬化跡など,至る所に思い出や想いが詰まった機体となりました.思い起こせば,S-060の時に自分の限界以上の事をやり遂げたと思っていた自分が,学科が忙しくなる3年後期から4年という時期にS-070に関わるのは,無理だと考えていました.だから.自分が設計者になるなんて考えてもいませんでした.そんな自分がS-060鳥コン直後から「このまま終わりにしたくない.終われない.」という想いから設計者に立候補し,想うがままに突っ走ってきました.本当に好き勝手にやってきたので,みんなには多大な迷惑と無茶な
注文ばかりをしてきました.この場を借りて「ごめんなさい」,こんな僕を支えてくれて「本当にありがとうございました」.
みんなのお陰で,普通の人の数年分位の時間が「1年間」という短い期間」に詰まっていたんじゃないのか?と思えるほど
充実した時間を過ごせました.機体に詰まった想いや製作期間の充実感は,みんなも同じ様に感じていると思います.
S-070では,野村昌樹・・・・(何か変なので,いつも通りに言い直して)ノムさんから受け取った“大切なバトン”を僕なりに
しっかりと握り締めて走って来れたんじゃないかなと思っています.みんなは,どう思います?(ダメかな?)

この1年間の機体製作を通じて,学んだ事を少々伝えさせて下さい.それは,「自分の限界を自分で決めない」という事.
自分の限界が眼で見えたら楽なんだけど,そうもいかないから自分でみんな (僕も含めて) 限界ラインを引いちゃいます.
でも,そのラインは,絶対に本当の限界よりも手前にあるはず.だから,何事にも「自分に出来ない事はない!!」くらいの気持ちでガムシャラに突っ走ってれば,いつの間にか自分の限界(ニセモノもホンモノも含めて)なんて超えてるもんです.
どんな事でも何とかなるもんです!!(共感してくれる人が,1人でもいたら嬉しい・・・)

あと,「もっと頑張りたいんだけどなぁ~」とか「今更,馴染み難いよな~」と感じている人達へ少々.僕の話になってしまうけど,僕が入部したのは6月(文化会総会には,「部員になってないから来なくていいよ」なんて言われたし・・・悲しい・・・)で,その年の最後の入部部員でした.当然すでに馴染みまくってる人達ばかりで,最初は週に1~2度の出席率でした.話し相手もいなかったし・・・・.だから,その年のテストフライト参加も1回だけ.そんなだった僕が,設計者やら部長やらになってしまった・・・.だから,今からでも全然遅くないです.馴染めます!頑張れます!作業が分からなければ,分かりそうな同級生でも先輩にでも「何かする事ある?」と一言聞ければ,飛行機を作るのが楽しくなるかもしれないし,簡単な会話がきっかけで,いつの間にか馴染んでしまうのかもしれない.きっかけは人それぞれだと思うけど,どんな形でもいいから他の人達と関わってみてください.絶対に楽しくなると思います.(経験談なんだけど,ちょっと偉そうかな・・?)

こんな僕ですが,S-070からS-080へのバトンリレーの手助けができればなぁ~と思っています.お疲れ様でした.
そして,頑張ってください!!

Pilots

( S-070塔載エンジンの紹介です.書類審査の時に使用したコメントを若干参照しました. )

Atsushi Yoshihama

工学部 電子工学科 3年

第24回大会時のパイロットでもある彼は,その悔しさをバネに再び名乗りを
あげた. トレーニングの為にジムのインストラクターをバイトに選び,効果的な
トレーニングに励んだ熱い男であり,リトルのメインエンジンである.

Masaya Momozaki

工学部 機械工学科 2年 

大人しそうな印象を受けるが,実は虎視眈々と闘志を燃やす男である.
入学当初からパイロットに志願し,競技用自転車でのトレーニング等を
日課にする努力の男でもある.