- Group広報
- Date2026.03.22
無事、桁荷重試験を終了しました!
こんにちは!
春が近づいて、日々暖かさを感じる季節になりました。実はこの時期、機体の完成を確認するための試験が集中する、TBT部員にとって緊張感がある期間なんです。
3月中旬、TBT全班員が集まり、桁荷重試験という機体の翼部分に対する試験を行いました。CFRP班と翼班によって作られた桁に荷重をかけ、飛行可能な強度があるか、設計通りに制作できているかということを確認するものです。
横幅40mの巨大な翼を高さ5mほどまでクレーンで吊り上げるこの試験では、事前に様々な役割を請け負ったTBT部員が活躍します。安全に、確実に、そして正確に試験を終えるため、各担当の人物は専門の講習を受けたのち、責任感を持って試験に臨みます。ここでは先輩から後輩への引き継ぎについても欠かすことはできません。TBTが来年度以降も機体製作が行えるよう、知識と技術を次の代へ受け継いでいきます。
安定して弱い風と良好な天気が試験実施に必要な条件のため、予定していた実施日程を一度延期しましたが、予備日となる3/15(日)に無事実施されました。
AM6:00、キャンパスの一室で全体会議が始まります。起床後まだ眠気を感じながらも会議に出席し、全体指揮の声でそれを吹き飛ばします。ここから約10時間、気を抜くことはできません。
まず初めに翼接合。S0~S5の番号とR/Lの左右で分類される、11部品に分割された翼を手作業で接合していきます。ぴったりと入るように調整した桁同士の端部分をつなげ、2時間ほどかけて巨大な翼へと完成させていきます。また、クレーンとの接合部分も用意しておきます。


次に翼回転。数十人の部員が一つに連結した翼の下に入り、翼が吊り上げられる姿勢になるように調整する時間です。この作業は翼を傷付けないよう慎重さが求められると同時に、足をかがめ、腕で翼を持ち上げ続けるという体勢が続くため、体力が相当奪われます。
フォンデュと呼ばれる、翼を支えるための土台にセットができれば、やっと翼の吊り上げが始まります。
吊り上げ一回目はバランス確認。おもりを付けずに翼を吊り上げ、そのバランスを確認したうえで荷重をかける段階へ移ります。
次に定常試験です。定常飛行時にかかる荷重と同等の錘をつけ、桁のたわみ具合を確認します。荷重がかかることで翼は大きくたわみます。クラック音という桁から鳴る異音に耳を澄ませながら、静かに翼を見守る緊張の瞬間です。

無風時、翼が安定したたわみ具合になっている瞬間を画像で記録し、直ちに解析を行います。ワイヤーで桁のたわみ具合を調整するため、今年度は吊り上げを何度か繰り返しました。
そして最後に、引き起こし荷重試験を行います。これは、プラットホームから発進した時の荷重と同等の錘をつけて、荷重に耐えられるかを確認するものです。定常試験よりも重い負荷をかけることになります。荷重として新たに青く染色された水の入ったペットボトルを追加します。
この際翼に最も大きな負荷がかかります。
ここで無事、今年度の桁の安全性が確保されました。
定常試験、引き起こし荷重試験ともにクラック音や破損なく終えることができました。この後は翼回転後、翼解体、全体会議という順で進み、PM5:00頃に解散しました。
TBT部員、OB・OGの協力によって今年度もこの試験を終了することができました。ご協力いただき、誠にありがとうございました。
もうすぐ完成するS-330 Elementを楽しみに待っていてください!