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ディファレンシャルギアとは,鳥人間への応用

こんにちは!駆動班2年のソロモンです。TFが終わって期末テストが近づいて来ました。今回は前回の活動日誌の続き書いていこうと思います。もしまだ読んでいない人がいたら先に読んでからこの日誌を読んでほしいです。駆動はカッコイイ!! | 駆動班 | Team Birdman Trial 鳥人間コンテスト

さて前回はパイロットがチェーンで繋がれていて息を合わせて漕がないと効率が落ちてしまう欠点を,今年は新しいギアボックスの機構を変えて解決した,という話をしました。

その機構の名前は差動歯車機構といいます。これはディファレンシャルギアともいい部内ではデフと略して呼んでいます。これは身近なあるものに使われている機構です。それは自動車です。自動車は曲がるときに内側のタイヤより外側のタイヤの方が、より長い距離を、より速い速度で走らなければなりません。学校で生徒が列になって行進するとき、カーブ内側の人は足踏みするように、外側の人は早足で歩かないといけないのと同じ理屈です。このとき、デフは自動車がスムーズに曲がれるように左右輪の回転数に差を付ける働きをします。それが“差動装置”と呼ばれる理由です。エンジンからの入力を2つの出力に分け,それぞれが別の回転数でも動く機構なのです。

ここまでデフの働きがわかればもう簡単です。入力と出力を逆転すれば,別々の回転数を1つの出力に変換できるようになるわけです。そうすることでパイロットたちは回転数を合わせる必要がなくなりました。

そもそも人力飛行機で二人乗りをやっているのがTBTだけなので,人力飛行機の駆動機構にディファレンシャルギアを採用したのは世界初だと思います。そんなすごいことをやってのけた,25代駆動設計には頭が上がりません。ぼくも26代駆動設計として最高な機体を作れるようにいっぱい勉強して頑張りたいと思います。