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S-320 電装File.03 今年のスマホアプリを紹介!

第三回の今回は、今年の電装のスマホアプリを紹介します!

どこで誰が使うの?

昨年は、2台のスマホを、それぞれ、前部用、後部用で設置していましたが、今年は、後部パイロット用の一台にスマホを絞り、全部パイロットは液晶モニターに変更しました。

というのも、操縦しながら画面を触ることはないと思うので、わざわざスマホを載せる必要はないと考えたからです。

こんな感じで、後部パイロットの前方にあるハンドルに、スマートフォンが設置されます。

後部パイロットは飛行中、このスマホにインストールされた専用のスマホアプリから、機体の位置情報や目標地点、フライトデータを確認し、操縦を担当する前部パイロットに、適切な指示を出します。

つまり、後部は案内、前部は操縦、の分業です!

アプリの制作

スマホアプリは、昨年同様、kotlinで制作しました。

さらに今年は、google antigravityを利用したノーコード開発で、一行もプログラムを書かずに、自然言語の指示だけでアプリを制作しています。

といっても、別にそれが簡単なわけではなく、何十回、何百回とプロンプトを調整し、190を超えるバージョンを管理しながら、うまくいったら進める、いかなくなったらロールバックをするという作業を繰り返す、過酷な作業を後輩がしてくれています。

アプリの概要

既に、飛行禁止区域の記事などで、若干紹介していますが、ここできちんと書きます。今年のアプリに実装されている機能は、主に以下の〇つです。

  • フライトデータの表示
  • 飛行区域の表示と警告
  • 目的地の設定と方向指示
  • 高度低下時の警告
  • 電装系統のエラー表示
  • サーバへのログアップ

フライトデータの表示

位置情報、機速、回転数、姿勢角などのフライトデータを、後部パイロットに表示します。

上記写真のように、有線で接続されたesp32から、様々な情報を送ります。

上記写真のように、位置情報は下部のマップに、その他の情報は上部に表示されます。上部をクリックすることで、より多くの項目を見ることができます。

飛行区域の表示と警告

先日より紹介している、飛行区域の表示機能です。マップに、事前に「飛行区域設定ツール」で設定された4段階の飛行区域

が表示されます。

そして、自分が今いる領域に応じて、以下のように警告が表示されます。

目的地の設定と方向指示

続いて、目的地の設定と方向指示機能です。事前に、以下の写真のような感じで、目的地・経由地を設定します。経由地も設定できるのは、ホーン旋回なども考慮しているためです。

私だったら、プログラム内にホーンの座標などを入れてしまうのですが、あえて自由に選択できるようにしている部分に、後輩のセンスを感じます(笑)

以下のような感じで動作します。

経由地に近づくと、自動で次の経由地に変更される機能もついていて、すごいなと思うばかりです。また、上部のスライダーから、手動で目的地を変更することもできます。

高度低下時の警告

高度が低下すると、自動で警告を出してくれます。以下のような感じです。

こちらも、値が決め打ちされているのではなく、設定から、警告を出す閾値を変更できるようになっています。

電装系統のエラー表示

一部の値が計測できていない、もしくは明らかにおかしな値になっている場合、スマートフォン下部に、エラーとして表示されます。

これにより、パイロットは、電装機器が今正常なのか、信頼してはいけない値があるのかをする判断できるほか、TFなどでは、電装の担当者が、すぐにトラブル箇所を発見し修正することができます。

フライトログの保存

こちら現在後輩が製作中のため、詳しいことは書けないのですが、フライトのログを、スマホ内部及びクラウド上のサーバに保存し、後からいつでも参照できるようにします。

すでに、ログの保存を開始・終了するための「REC」ボタンなどは設置されていますね。

まとめ

ここら辺のアプリ周りはすべて一人の後輩が担当してくれたのですが、冒頭にも書いた通り、彼自身は一行もコードを書いていないそうで、AI技術の進歩にただ驚くばかりです。

私も普段からAIにコードを書いてもらうことはありますが、このレベルのものをAIだけで作り上げられるとは思っていませんでした(笑)。

とはいえ、単にAIが優秀になったというだけでなく、彼がAIを使いこなすのが上手いというのも大きいと思います。また、「制作が簡単になった」というよりは、AIを前提とした新しいコーディング手法へ移行し、その結果としてより高品質なものを作れるようになった、ということなのだと感じています。

これまで3回にわたり、スマホアプリに関することを紹介しました。アプリについて書くのがちょっと飽きてきたので、次回から、操縦桿について書こうと思います。

お楽しみにー