活動日誌の写真

S-320 Element 操舵班 設計・活動方針

 S-320 では操縦方式を従来のフライバイワイヤに戻すことを決めました。それに伴い操舵班は実機には関われないです。不採用の理由には研究不足の面が大きかったため、S-320 では引き継ぎと研究を主な目的とし活動します。

S-310 の操舵の反省

 今年発生した操舵トラブル
① ニュートラル機構を付けていないことによる、パイロットの誤入力
② ER(尾翼)が風にあおられ、ワイヤーに使用したダイニーマロープが伸び、尾翼がテールに衝突
③ テンショナー用のばねがつよすぎて、ダイニーマが伸び、変位を吸収してしまうため、テンショナーを取り付けられなかったこと
➃ 設計ミスにより、レバー比が低下しエレベーターラダーが少しの入力で動くほどの状態になり、地面の振動で動いてしまうこと
⑤ エレベーターのホーンと桁の接着のロービングが足りず、機体が草むらに突っ込んだ衝撃で、ロービングが切れて外れてしまったこと

実験予定

 トラブルの原因がダイニーマロープの伸びによるものが多く、来年は 1mm の金属ワイヤーを使用したいと思います。以前行ったワイヤーの物性値実験でダイニーマに約 8kg の重りをつけると、1m あたり約 10mm 伸びることが判明しました。ダイニーマには結んでほどくことができるというメリットもありました。かしめる必要のないダイニーマの扱いやすさは大きなメリットです。金属ワイヤーの中にも太さや材質などの種類はあるのでさまざまなワイヤーで実験します。
 今年取り付けられなかった機構としてテンショナーとトリムがあります。これらにも複数の種類があるので試作して評価をします(図 1)。

図 1 テンショナーの試作

製作について

 駆動で書いたように、今年からものづくりセンターで工作機械が使用できるようになりました。そこで操舵で使うクレビスピンやターンバックルを自作し軽量化を図る予定です。

総括

 25 代がたった 1 年で操舵の基礎を完成させたので私達の代でロストテクノロジーしないように引き継ぎを強化しつつ、今年できなかったことをたくさん試作して実験します。今年とは違い操舵班員が増えてやれることもやりたいことも増えたため、すべて実現し次の代に託す年にします。