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ペラ班に舞い降りた救世主のお話 ―前編―

はじめまして。
20代プロペラ設計の澤田です。

ここ最近、このブログを更新しているのは副代表だけだったので、たまにはプロペラの話で盛り上がりましょう。
本記事では「自動化」についてお話したいと思います。

鳥人間界隈ではご存知の方も多いとは思いますが、我々TBTペラ班は代々カーボンセミモノコックペラを製作しています。
製作法の詳しい説明はここでは割愛しますが、TBTペラ班で最も重要な作業のひとつに型の製作というものがあります。

型の作り方を簡単に説明すると、始めに「ペラマス」と呼ばれる治具を作り、それらを並べた上でペラマス間に充填剤を詰め、その上からパテを盛ってやすることでプロペラの片側の表面形状を出します。

↑パテ盛りの様子

さて、ここからが本題です。(前置きが長くてすみません)
必要なペラマスは合計約120枚ほどなのですが、この約120枚全てを去年までは手削りで製作していました。ペラマスは型の精度に直接関わるので、高い精度が要求されます。よってペラマス製作は班員の手先の器用さに懸かっていました。(自慢ですが私の去年の戦果は61枚です。)

そこで今年から、ペラマスの製作をレーザー加工機にて行うことにしました!

これによって約1か月かかっていたペラマスの製作期間をわずか1日に短縮、さらにボツが少なくなったことにより材料代も節約することができました。やったね!

ということで去る12月24日(世の中ではクリスマスイブと呼ぶらしい)、都立科学技術高校の設備をお借りしてペラマスをレーザー加工機にて製作してきました。

後編ではその模様をお伝えします。